図説:東北の稲作と冷害

水稲の主要生育ステージとその特徴


生育診断によく使われる水稲の主要な生育ステージとその特徴を概説する。

水稲の主要生育ステージとその特徴支


稲の全生育過程は、栽培的に3つの生育期間、すなわち栄養生長期、生殖生長期および登熟期に分けられる。
水稲の生育
栄養生長期間は発芽から穂の基となるもの(穂の原基)ができるまで、生殖生長期間は穂の原基ができてから出穂・開花まで、登熟期間は出穂・開花から成熟までに相当する。
栄養生長期間は、一定の間隔で本葉が形成され、それに伴ってある規則性(片山の同伸葉・同伸分げつ理論)で分げつが作られる。分げつ盛期は茎数が急増する時期をいう。また単位面積当たりの茎数が最大になった時期は最高分げつ期といわれる。この時期は、品種・地域によって幼穂分化の前になったり後になったりする。分げつ数が出穂期の穂数と等しくなる時期を有効分げつ終止期という。
生殖生長期間は、稈の伸長、分げつの減少、止葉の出現、穂ばらみ、出穂・開花に特徴づけられる。栽培の分野では“幼穂形成期”という言葉が生育診断や追肥時期の判定によく使われる。これは幼い穂の長さが約2mmに達した時期をいい、出穂前25日頃に当たる。この頃から節間の伸長が始まる。出穂は先端の穎花が止葉の基部からでることである。普通よく使用される出穂期は圃場全体で50%が出穂している状態をいう。
登熟期間は受精を終えると始まり、乳熟、糊熟、黄熟および完熟の4期に区分される。これらは生長する玄米の固さや籾の色に基づいている。たとえば、乳熟期は籾を指で押しつぶすと乳液状の時期、また糊熟期は同様に糊状の時期に当たる。
このような稲の生育特性はどの品種、地域にも適用できる基本的なものである。

 
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